「箱庭から心の世界を知る」
幼児教育学科では「保育相談援助」や「教職実践演習」という授業で臨床心理士の冨士盛先生からいくつかの心理療法を習います。今回はその一つの箱庭療法の実習です。
箱庭療法とは、この写真のように砂の入った箱の中に、部屋にあるおもちゃを置いていき、自分の心を表現していく心理療法です。保育士の就職先の一つである施設などで子どもたちに行うことがあり知っておくべき分野の一つです。
授業ではグループを作って一人一人がおもちゃを置いて、協力して一つの世界を作ります。その時、話し合ったりせずに前の人の置いたものを見て、考えて自分のものを選んでいきます。
時間が来たら完成です。その後、冨士盛先生から説明を受けます。完成品には、グループ全員の作った世界と一人一人が作った世界の二つの意味があります。例えば、全体では互いを思いやるというテーマの世界を作ってますが、その中にトンネルに新幹線をとおすところを作った学生は首都圏に就職を考えている場合があります。みんな自分が考えていることを先生の説明の中で当てられて驚くことが多いので、それを通じて一つ一つの箱庭の意味や心の表現に気づきます。箱庭療法の実習は心を知るきっかけとなる重要な授業の一つです。
箱庭療法についてレポートを完成させたら、最後は自分たちが作った箱庭と一緒にグループみんなで記念撮影です。