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博物館実習の新たな試み

2012.05.28文化学科


平成24年度から学芸員課程のカリキュラムが改訂される。現2年生は旧課程の最後の学年である。最後だからといって古い姿に甘んじているわけにはいかない。学芸員課程改訂の背景には実践力ある学生を必要とする社会からの要請がある。そこで学芸員課程を担当する教員は新たな試みを開始した。

博物館実習の授業で本当に博物館展示の企画から実施までやってしまおうというものである。これまで、模擬的な展示計画などは行ってきた。やはりそれでは物足りない。企画展示を最初から最後までできないものか。

テーマはどうするか。そこでこれまで文化学科が12年間継続して発掘調査をおこなっている「笹山原遺跡No.16」を使った企画展はどうであろうかとなった。12年間の発掘を知っているのは担当教員しかいない。そこで担当教員が企画担当になった。企画展テーマは『笹山原遺跡No.16 -郡山女子大学短期大学部文化学科12年間の発掘調査実習の軌跡―』である。展示の目的は「女子の高等教育の中で実践された発掘調査を文化学科の学生だけでなく、広く郡山女子大学・郡山女子大学短期大学部学生及び教職員の方々に広く知っていただくこと」と定めた。そして、企画展示のプレゼンを行う。それに対する質疑。最初は教員に遠慮したのかもしれない。しかし、次第に発言者がでてくる。

「発掘調査をリアルに示すには写真だけでは物足りない」「ジオラマを作れないか」「お金がかかる」「手作りだってできます。高校のとき作りました」「では、やってみようか」。
「接合体験はどのようにやるんですか」「実物を使おうかと・・・」「ホンモノ使っていいんですか」「・・・・・」「レプリカを作ればいいんじゃないですか」「そうですね」

誰が発言したかは伏せておこう。これから、何かおもしろそうなことが始まる予感がする。


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