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南相馬市津波跡地見学(生活総合コース)

2013.10.27家政学部 人間生活学科(現生活科学科)

 2013年10月15日、東日本大震災により多数の死者と住家被害を受けた南相馬市津波跡地の見学会が開催されました。南相馬市は、津波被害に加え、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け「20km圏内の警戒区域」と「30km圏内の計画的避難区域及び緊急時避難準備区域」、「30km圏外」と分断されています。
 
 私たちは、生々しい津波被害当時の写真を見ながら、瓦礫処理等の復旧作業と震災後2年7カ月経過し草原化した跡地を複雑な思いで見つめました。写真や説明がなければ、10m前後の高さの津波が人や街並を押流した悲惨な現場とは思えないほどでした。

 ゆるやかながらも復旧工事が進められている状況を確認できました。しかしながら、現在でも仮設住宅での生活を余儀なくされている実態、予定通りに進まない原発事故復旧作業のために先が見えない生活を強いられている人々が多い南相馬市の状況を今後も見守ることが必要であること、絶対に風化させてはならないこと、を強く感じた見学会でした。

 
        亡くなった方々の霊を慰めるために建てられた「鳥いっぱいの鳥居」

        津波跡地

         陸前高田市の「奇跡の1本松」と同様な南相馬市の生きている1本松。

         震災瓦礫を積み上げた場所に広葉樹の苗約2万本が植樹されていました。

         太陽光発電を利用した植物工場で育てられているサニーレタスは、郡山市内のスーパーでも購入できます。
遊休化した農地や震災の影響で水稲の作付けができない田などを活用し、ひまわりの花を咲かせる「南相馬ひまわりプロジェクト」で、市内のあちらこちらに元気を感じさせる花「ひまわり」畑が見られました。 原発事故後に、残された牛を集めた「希望の牧場・ふくしま」では、たくさんの牛が一心に草を食べている姿が印象的でした。
郡山女子大の学生が津波で犠牲になった相馬市松川浦の海に向かって、全員でご冥福をお祈りしました(合掌)。


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