生活芸術科 専門科目の授業風景_3
2012.07.07生活芸術科
■水曜日 1・2年生 (合同で受講)
毎週水曜日の Ⅰコマ目に実施。1・2年生が一緒に受講する特別な科目です。
昭和30年の学科設置以来開講されている伝統的な科目で、免許状も取得できます。
日本の心と技に通じる「道」と名のつく分野に触れることで、物事に対する誠実な姿勢を育みます。
自然への畏敬の念・自然との共存を下地としており、経済的な意味合いとは別に、豊かで潤いのある
生活の創造という本科のもう一つの目標に繋がっています。
[近代詩文書 Ⅰ・Ⅱ ]
現代書である近代詩文書は、初心者も多く、墨の濃淡やカスレなど、様々な材料や技法を駆使して
「読める書」を書きます。また、石に名前を彫る篆刻 (てんこく) も体験します。
パソコンの書体に溢れている現代ですが、デザイナーとして活躍している卒業生からは近代詩文書を
習っていてよかったという感想が寄せられます。オリジナルの筆文字は、和菓子の品名や企業のロゴ
マーク、チラシやポスター、新聞広告などにも展開され、アイデアの幅を広げています。
先生はいつも「俺はこの世で一番書が好きなんだっ!」というオーラ全開。文字や言葉、詩文などから
イメージを膨らませ、墨だけで表現するのが近代詩文書の授業です。
[挿花 Ⅰ・Ⅱ ]
池坊華道職位免許状を取得できます。季節が感じられる四季の花・草木を通して心で表現します。
挿花 (そうか) の歴史を知り、いけ花の基礎的な型を実習で覚え、花材の扱いや裁き方などを学びます。
父の日や母の日、クリスマスリースや正月用の飾り花など、様々な節目に合わせて作るアレンジメントは
学生たちにとって楽しみな課題です。
先生が見本として生けた花は生活芸術科の研究室に設置されるので、いつでも鑑賞できます。
ときおり発せられる先生の “オ○ジ_ギャグ” は、あとでジワジワ〜っとくるため、隠れファンも…。
■池坊華道職位免許状「入門・初等・中等」(一年間受講)・「皆伝・華掌」(二年間受講)
※単位取得見込みの者が所定の料金を添えて申し込むことにより授与できます。