実技試験について

実技試験について

生活芸術科では創造的な才能を見つけ潜在的能力を引き出し、それを伸ばす感性の教育を行っています。
したがって入学実技試験は高度なデッサン力ではなく“素直に物を観る力”、“自分なりの工夫と集中力”、“諦めずに最後まで描ききる”といった基本的な制作態度をみることに主眼を置いています。

○平成22年度入学者選抜実技試験  鉛筆デッサン
試験問題 「与えられた布とマグカップを自由に組合わせてデッサンしなさい。」
採点のポイントと注意
  • 布の柔らかさやマグカップの材質感が表現されているか。
  • 画面構成を工夫しているか。
  • モチーフと台との関係や手前・奥といった空間表現が出来ているか。
  • 鉛筆の基本的な使いが出来ているか。
  • デッサンに集中しているか。
構成例 マグカップ(青)を使ったデザイン例1

構成例1:

  • マグカップから勢い良く布が飛び出す構成にして画面に動きと躍動感を持たせた。
  • マグカップらしく見える角度と布のバランスに注意した。
  • 自分の納得のいくまで何度も置き換えて決定した。
  • 布に包み込まれている「内と外」の空間を意識して描き分けるようにした。
マグカップ(青)を使ったデザイン例2

構成例2:

  • これは良くない構成例。
  • 布の形が単純で変化に乏しく画面に動きと面白みがない。
  • 布の形を複雑にする必要はないが少しの変化をつけるだけでも全体に動きが出る。
  • 納得のいくまで何度も置き換え、自分のイメージに近づけるように工夫してみる。
○平成21年度入学者選抜  鉛筆デッサン
試験問題 「与えられた布とリンゴを自由に組合わせてデッサンしなさい。」
採点のポイント
  • 布の柔らかさやリンゴの材質感が表現されているか。
  • 画面構成を工夫しているか。
  • モチーフと台との関係や手前・奥といった空間表現が出来ているか。
  • 鉛筆の基本的な使いが出来ているか。
  • デッサンに集中しているか。
構成例 リンゴを使ったデザイン例1

構成例1:

  • 自分も描きやすく、素直なデッサンにしたいので構成を単純にした。
  • 構成が単純な分、モチーフをしっかり描き込む時間をキープした。
  • リンゴの角度と布とのバランスに注意した。
  • 自分の納得のいくまで何度も置き換えて決定した。
リンゴを使ったデザイン例2

構成例2:

  • 布を鳥の巣のようにしてリンゴをその中心に置きユーモラスな形にした。
  • リンゴが布に隠れ過ぎると表現しにくいので適切な入れ方を工夫した。
  • 自分の納得のいくまで何度も置き換えて決定した。
  • 布の形が複雑で時間がかかるため、かなり集中してデッサンしなければいけない。
○平成20年度入学者選抜  鉛筆デッサン
試験問題 「与えられた布と玉ねぎ2個を自由に組合わせてデッサンしなさい 。」
採点のポイント
  • 布の柔らかさや玉ねぎの材質感が表現されているか。
  • 画面構成を工夫しているか。
  • モチーフと台との関係や手前・奥といった空間表現が出来ているか。
  • 鉛筆の基本的な使いが出来ているか。
  • デッサンに集中しているか。
構成例 玉ねぎを使ったデザイン例1

構成例1:

  • 玉ねぎの形や材質感を徹底的に描写するため中央に大きい構図で置いた。
  • 玉ねぎの形や材質感を強調するため、あえて布のしわはシンプルにした。
  • 玉ねぎの角度と布とのバランスに注意した。
  • 自分の納得のいくまで何度も置き換えて決定した。
玉ねぎを使ったデザイン例2

構成例2:

  • 玉ねぎ2個を目に想定して、布を顔に似せユーモラスな形にした。
  • どうすれば面白い形の目になるか玉ねぎの角度を工夫した。
  • 画面全体がどぎつくならないように布のしわはすっきりさせた。
  • 自分の納得のいくまで何度も置き換えて決定した。
○平成19年度入学者選抜  鉛筆デッサン
試験問題 「与えられた布と小枝を自由に組合わせてデッサンしなさい。」
採点のポイント
  • モチーフ選定の時に自分の製作意図に合ったもの(描きたいもの)を選んでいるか。
  • 布の柔らかさや小枝の材質感が表現されているか。
  • 画面構成を工夫しているか。
  • モチーフと台との関係や手前・奥といった空間表現が出来ているか。
  • 鉛筆の基本的な使いが出来ているか。
  • デッサンに集中しているか。
構成例 小枝を使ったデザイン例1

構成例1:

  • すっきりとした構成で素直に描ける。
  • 小枝と布のバランスに注意した。
  • 小枝の形をきれいに見せるため、布のしわはシンプルにした。
  • 自分の納得のいくまで何度も置き換えて決定した。
小枝を使ったデザイン例2

構成例2:

  • 小枝の形の面白さに着目して、あえて布を抑え小枝を大きめに入れた。
  • 小枝の形を活かすため布は極力しわを作らないようにした。
  • 画面から、はみ出すことによって迫力のあるデッサンを狙った。
  • 自分の納得のいくまで何度も置き換えて決定した
○平成18年度入学者選抜  鉛筆デッサン
試験問題 「与えられた布と本を自由に組合わせてデッサンしなさい。」
採点のポイントと注意
  • 布の柔らかさや折り鶴の紙の材質感が表現されているか。
  • 画面構成を工夫しているか。
  • モチーフと台との関係や手前・奥といった空間表現が出来ているか。
  • 鉛筆の基本的な使いが出来ているか。
  • デッサンに集中しているか。
    ※ 本は開いても閉じても構いませんが切り取ってはいけません。
構成例 本を使ったデザイン例1

構成例1:
シンプルな構成で素直に描ける。
開いた本の画像と布とのバランスに注意した。
布のしわが複雑になりすぎないように何度も置き換えて決定した。

本を使ったデザイン例2

構成例2:
上から見下ろす視覚的な面白さに着目した。
布のしわが複雑になりすぎないように気をつけた。
本のページの開きかたを工夫した。

本を使ったデザイン例3

構成例3:
開いた本の上部を削り大胆な構図にした。
布のしわが複雑になりすぎないように何度も置き換えて決定した。
本の形と布の形が面白く組み合わされるように工夫した。

本を使ったデザイン例4

構成例4:
シンプルな構成にした。
開いた本の画像が布に少し透けて見えるのに着目し、折りたたんだ布によるグラデーションの面白さを狙った。

○平成17年度入学者選抜  鉛筆デッサン
試験問題 「与えられた布と折鶴を自由に組合わせてデッサンしなさい。」
採点のポイント
  • 布の柔らかさや折鶴の紙の材質感が表現されているか。
  • 画面構成を工夫しているか。
  • モチーフと台との関係や手前・奥といった空間表現が出来ているか。
  • 鉛筆の基本的な使い方が出来ているか。
  • デッサンに集中しているか。
構成例 折鶴を使ったデザイン例1

構成例1:
シンプルな構成で素直に描ける。
折り鶴の角度や形が美しく見えるように何度も置き換えて決定した。

折鶴を使ったデザイン例2

構成例2:
鳥の巣をイメージして構成した。
布のしわが複雑になりすぎないようにした。
折り鶴の角度にも注意した。

○平成16年度入学者選抜  鉛筆デッサン
試験問題 「与えられた布とピーマン2個を自由に組合わせてデッサンしなさい。」
採点のポイント
  • 布の柔らかさやピーマンの新鮮さ等の材質感が表現されているか。
  • 不揃いのピーマンの形を整理し“ピーマン”らしさを探ろうとしているか。
  • 画面構成を工夫しているか。
  • モチーフと台との関係や手前・奥といった空間表現が出来ているか。
  • 鉛筆の基本的な使い方が出来ているか。
  • デッサンに集中しているか。
構成例 ピーマンを使ったデザイン例1

構成例1:
シンプルな構成で素直に描ける。
ピーマンの角度に注意した。

ピーマンを使ったデザイン例2

構成例2:
ピーマンが二個ある事に着目し寄り添うような構成にして画面からやさしさが感じられる。

○平成15年度入学者選抜  静物デッサン
試験問題 「与えられた布とマグカップを自由に組合わせてデッサンしなさい。」
採点のポイント
  • 布の柔らかさやマグカップの固さ等の材質感が表現されているか。
  • マグカップの形の面白さに着目しそれを表現しようとしているか。
  • 画面構成を工夫しているか。
  • モチーフと台との関係や手前・奥といった空間表現が出来ているか。
  • 鉛筆の基本的な使い方が出来ているか。
  • デッサンに集中しているか。
構成例 マグカップ(黄)を使ったデザイン例1

構成例1:
大胆な構成で画面に強いインパクトをあたえた。
カップの取っ手の位置をよく考え、美しく、しかも描き易い位置に置く。

マグカップ(黄)を使ったデザイン例2

構成例2:
マグカップからミルクがこぼれているような流動的な構成にした。