生活芸術科_専門科目の授業風景11
2015.06.15生活芸術科
■二年生の卒業研究「彫刻」
木曜日の午後。
1階の彫刻室からはさまざまな音が廊下に漏れてきます。
チェーンソーで木を切る音や、ノミを叩く槌音も響き、女子大とは思えない騒々しさ。
卒業研究が始まって二ヶ月が過ぎました。
ようやく決まったテーマに向かってどの学生も慣れない工具と格闘中。
そんな中、朗報が飛び込んできました。
今年3月に卒業した1学年先輩の邉見奈央さんが県展で大賞を受賞したのです。
邉見さんは同じ学年の杉山 萌さんと共に、国展-彫刻部-(国画会)にも初入選しています。
淡々と大作に挑んでいた先輩たちの背中を追いかけたい。
学生たちの工具を握る手に力が入ります。
学生が大きな怪我をしないよう、制作手順を外しすぎないよう、
黒沼先生はいつも少し離れた位置から注視しています。
黙々と取り組む学生たちのために、絆創膏の補充にも余念がありません。