OG Interview
社会で輝く先輩たち
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公益財団法人 郡山市文化・学び振興公社
大安場史跡公園
主事
2020年度短期大学部/地域創成学科卒業
2022年度短期大学部/専攻科文化学専攻
卒業
渡邉 咲良さん
大学で「好き」をとことん追求。
好奇心と学ぶ意欲を持ち続けて、いにしえから続く郡山の歴史を多くの人に発信していきたい。
歴史に興味があって入学した地域創成学科で、生涯の仕事にしたいと惚れ込んでしまった考古学に出会いました。出土した遺物から情報を読み、考えを巡らせることがとても面白く、学ぶうちに埋蔵文化財を介して地域の歴史や文化を守り伝える仕事がしたいと思うようになりました。そのために、さらに知見を深め、学芸員の資格を取得しようと専攻科へ進みました。
自分の「好き」をとことん追求できた4年間は、先生も仲間も環境も最高でした。どの授業も今に役立つものばかりですが、その中でも、現場で多くのことを体得できた発掘実習は、私の大きな財産になっています。
本公社には県外で発掘調査に従事した後、地元で働きたいと採用試験を受けて就職が叶いました。現在は、大安場史跡公園の中で開催されるイベントや企画展の準備・運営などを、職場の方々の指導のもとで行っています。展示作業は、学生時代から憧れていた作業のひとつで、考える要素が多く大変なこともありますが、それも併せて楽しんでいます。こうした業務を通して「好きで学んだことを仕事にできる」幸せを毎日実感しています。
直近の目標は、自分の企画で展示をすることです。そして安積開拓までは目立ったものがなかったと思われがちな郡山市の歴史は、大安場古墳が造られた時代や、もっと古い時代から続いているという事実を多くの人に発信していきたいです。そのためにも好奇心と学ぶ意欲を持ち続けたいと思います。
※大安場史跡公園は、1600年前~1500年前に造られた5つの古墳があり、中心の1号墳は東北最大の前方後方墳で、2号墳と併せた国指定史跡になっています。ガイダンス施設には、大安場古墳や郡山市内の先史時代の遺跡から出土した、様々な遺物を展示。なお、郡山市では、旧石器時代から江戸時代まで約1200ヵ所もの遺跡が確認されています。