「時空をつなぐ布の力」展を開催
第213回芸術鑑賞講座「時空をつなぐ布の力」は9月14日から18日まで建学記念講堂で開かれている。
福島県立美術館学芸員や郡山市立美術館長を務めた美術史家・佐治ゆかり氏が収集した江戸時代から昭和期に至る布や端切れで作られた着物、袋物など約70点を展示している。
様々な布を継ぎ接ぎした着物は、その美しさだけでなく、一針一針に病魔から身を守る願いを込めた人々の思いも感じられる。祭祀や仏事など用途に応じた袋物は、素材選びや接ぎ方に作った人の工夫が見られ、時代や地域性などの背景がうかがえる。
会場を訪れた佐治氏は、熱心に見入る学生たちに解説もしている。