生活芸術科 専門科目の授業風景_4
2012.07.20生活芸術科
■木曜日 1年生の講義科目
[ 画法幾何学 ]
画法幾何学は講義科目に位置づけられていますが、3次元立体形状の図的表現や形状処理など、ケント紙
に作図もしながら製図の基本的な決まりを学んでいきます。
平面図・立面図の作図では、キリッとした細い正確な線で仕上げることが求められます。
T定規と三角定規の正しい使い方や “シャープペンシルを回しながら一定の太さの線を描く” というコツを
つかむまで学生たちは四苦八苦。
佐久間先生の明るい大きな声が3階の教室で響き渡り、夏の暑さを吹き飛ばしています。
■火曜日 1年生の実技科目
[ 油彩画 Ⅰ ]
油彩画Ⅰは通年で行われる科目で、前期は“静物画制作”です。モチーフも自分たちで選んで作りました。
まず、固有色の固定観念を排除し、頭を柔らかくして、好きな色を好きなところに自由に塗ることから
始まります。
ペインティングナイフ (油彩画専用のコテ) や絵画用の砂を使ってマチエール (画肌) や画面に変化を与え
たり、色彩の取り入れ方を工夫して画面を強調したり、逆に不要なものを思い切って省略したりしながら
“いい形” を探っていきます。
「浅野先生の指導はこれまでとは全く違う」とはじめは戸惑っていた学生たちも、次第に大胆に挑戦する
ようになり、画面はどんどん変化していきます。