Faculty interview

教員インタビュー

教員インタビューでは、
郡山女子大学・郡山女子大学短期大学部の先生方を紹介します

Q1. 現在、取り組んでいる研究内容について教えて下さい

A.東日本大震災後は、原発事故の避難者を対象とした研究に取り組んできました。具体的には、一施設の待機者が300人を超える郡山市の特別養護老人ホームがどのように避難区域の要介護高齢者を受け入れてきたか。また、避難生活が高齢者の生活にどのような影響を与えたか。さらに、仮設住宅等で暮らす被災者の支援を行う生活支援相談員の取り組みや母子避難者の現状と課題、等についてです。
震災後、4年になろうとしていますが、その時々に課題はあります。今後は仮設住宅退去後の支援が必要であると同時に、高齢者を中心とした仮設に残される方々の支援が課題です。要望や課題を導きだし、支援につなげる研究を進めていきたいと考えています。

Q2. 担当されている講義では、どのような内容を、どのように教えているのですか 

A.福祉の専門職である、社会福祉士と介護福祉士養成の科目を担当しています。
いずれの資格においても、対象となるのは、児童・高齢者・障がい者などです。こうした方々のニーズに対応していくためには、基本的な知識や生活支援技術を学ぶことが大切です。このことが適切な支援につながります。また、人間性を養う必要もあります。そのためにも、基本的なことではありますが、日々の生活の中で、人と笑顔で接すること、元気よく挨拶すること、ボランティア活動への参加を促しています。
4年間を通し、講義・演習・実習をしっかり学び、福祉コースの卒業生は、生活相談員や介護職として、地域で活躍しています。

Q3. 先生の学生時代の様子や、これまでの生い立ち等を教えて下さい

A.私は、中3~高1にかけて祖父母を3人亡くしました。おばあちゃん子でしたから、同居していた祖母の死はとてもショックでした。その祖母が入院中に、どうしてもできないお世話がありました。この後悔の思いが福祉の道を志すきっかけとなりました。大学に勤務してからも、身寄りのない高齢者の身元引受人をしたり、ボランティア活動に参加するなど、実生活でも高齢者に接するよう心掛けています。
福祉の道を志す学生は、高齢者と生活していたり、身近に障がいのある方がいたりと、実生活での経験がきっかけとなっているケースが多いように思います。一人ひとりの優しく、温かい思いを大事に育て、社会へ送り出したいと考えています。

Q4. 本学の学生や、これから本学で学ぼうとしている高校生に一言お願いします

A.生活科学科 社会福祉専攻は、社会福祉士と介護福祉士、両方の国家資格が取得可能です。これは就職の折にとても有利ですし、就職してからもとても役立ちます。介護福祉士はもちろんのこと、社会福祉士も行政や地域包括支援センター、病院や学校など、ますます活躍の場が増えてきています。
卒業生は地元に就職するケースが多く、お互いに情報交換をしながら経験を積んでいます。そして、そのような先輩方から実習指導を受ける機会もあり、とても心強いと思います。
講義・演習・実習と授業形態は様々ですが、いずれも少人数制です。先生方は熱心に指導して下さいますし、親身に相談に乗ってくださいます。
是非、一緒に学びましょう。

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