笹山原遺跡発掘だより 5
2015.05.14文化学科
5月13日(水)晴れ。
日頃の精進を天が認めてくれたのでしょうか。
恐れていた台風は深夜に通過し、翌朝は台風一過の晴天でした。
今日の調査は目ざましいものでした。
まず、三つの土坑のうち二つを完掘。
その中の一つは見事に床面が真っ赤に焼けていました。
そして、その焼成遺構の埋め土の中には、たくさんの土師器(はじき)が廃棄されていました。
またしても、一括遺物を確認しました。
昨日、謎を提供してくれた土坑。
この地層断面は多くの情報を提供してくれます。
そこで、この地層断面をラテックスを用いて転写することにしました。
さて、うまくいくでしょうか。
さらに、焼土が明確に残っていた土坑のラテックスによる型取りもおこないました。
これらは現在進行中で、明日その成果を確認できます。
竪穴住居の発掘も順調です。
カマド周辺から貴重な一括廃棄遺物を検出しました。
笹山原調査はまだまだ前半戦。
これから縄文時代、旧石器時代へと掘り下げてゆきます。
今日の昼食は学生のお母さまからいただいたパスタでした。
いつもそうめんやそばなので、とてもおいしかったです。
感謝!

断面転写作業

住居内遺物

愛がある笹山原