【地域創成学科】双葉町「環境再生」デザインプロジェクト|最終報告会へ向けて
郡山女子大学短期大学部 地域創成学科の授業「地域創成プロジェクト演習(2年次対象)」の活動のひとつである「つなぐデザインプロジェクト」では、双葉町「環境再生」デザインプロジェクトに取り組んでいます。
つなぐデザインプロジェクトでは、デザイン的アプローチによる地域社会の課題発見・課題解決を目標に活動しています。
今年度は昨年に引き続き、双葉町で20歳を迎えられる方々へ双葉町に残された布材を使用して、学生がデザイン・制作した記念品を贈呈します。12月17日(土)に双葉町の産業交流センターで記念品のお披露目を含む最終報告会を実施します。
ここでは最終報告会に合わせて、今年度の活動の一部をご紹介します。
▼オリエンテーション(7月21日)
双葉町「環境再生」デザインプロジェクトでは、双葉町、フレックスジャパン株式会社(長野県のアパレルメーカー、2023年 双葉町に工房を設置予定)、環境省と連携して活動しています。
7月にプロジェクトのオリエンテーションを開催しました。フレックスジャパン株式会社の矢島社長からは双葉町で事業展開することになった経緯や想い、衣料品のリメイク事業などについてお話をしていただきました。企業経営と復興、環境問題の視点を併せたお話に感銘を受けました。

フレックスジャパン株式会社の矢島社長からはオンラインで講演をしていただきました。
オリエンテーション後半では、環境省から放射線に関する講義を受けました。
学生たちはあらためて講義を受けることで、福島県の復興状況について理解しました。

環境省から放射線の講義を受ける様子。
▼双葉町フィールドワーク(8月20日)
8月には双葉町とその復興状況について理解を深めるためにフィールドワークを実施しました。
双葉町内や双葉南小学校、中野地区復興産業拠点、東日本大震災・原子力災害伝承館、中間貯蔵施設などを見学したのちに、双葉町役場と環境省のみなさんで意見交換会を実施しました。

双葉南小学校(左上)、東日本大震災・原子力災害伝承館を訪問。

(上段)中間貯蔵施設、施設内の民家を見学。(左下)双葉町役場、環境省のみなさんと意見交換。
▼20歳を迎える町の皆さんと学生による対話(9月28日)
双葉町の「はたちを祝う会(旧 成人式)」実行委員会のみなさんとオンラインで対話を行いました。記念品を贈る20歳を迎えるみなさんに双葉町への想いや思い出や聞くことで、記念品のアイデアを検討しました。

双葉町の二十歳を迎えられる皆さんとの対話をオンラインで実施。記念品のアイデアを探ります。
▼中間報告会(10月20日)
双葉町、フレックスジャパン株式会社、環境省、はたちを祝う会のみなさんをお迎えして、記念品のアイデア、デザインスケッチ、試作品を発表しました。案に対するご意見をいただき、さらにデザインを検討します。

完成報告会へ向けて記念品のデザインを発表。
▼最終報告会(12月17日)に向けて
その後、使用する布材の調査や双葉町からの譲渡手続きを経て、記念品のデザインを決定しました。現在も鋭意、制作中です。
最終報告会前に記念品を明かすことができませんが、多くの方々の協力を得て素敵な記念品となりました。
1月7日に開催される双葉町「はたちを祝う会」では、学生から20歳を迎えられた方々へ記念品を贈呈する場もいただいています。
過去のつなぐデザインプロジェクトの活動記事はこちらから↓
- ・福島の「環境再生」 デザイン開発・展開プロジェクト
- ・郡山市ノベルティデザインのお披露目
- ・COP26で伊藤仮名さんがデザインしたエコバッグが活用されました
- ・双葉町の新成人の想い出をつなぐ再生品を製作・贈呈へ
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